血中脂質と動脈硬化の関係

生活習慣病が、動脈硬化の進行を早めている

血管には、大量の血液がひとときも休むことなく流れています。
心臓から血液が送り出されるとき、動脈には圧力がかかるため、この圧にしなやかに 対応できるように、動脈の中膜は厚く、弾力性をもっています。

ところがコレステロール値が高い、中性脂肪値が高い、血圧が高い、血糖値が高い、愛煙家である、太り気味であるなどの生活習慣病の要因をもっていると、血管を傷めやすく、血管内膜に血液中の悪玉コレステロール(LDL)が蓄積され、血管内膜が厚くなり、次第に血管内腔が狭まってきます。
こうして血液の流れと動脈の働きが悪くなった状態を「動脈硬化」と言います。

動脈硬化と言えば中高年になって進むと思われがちですが、動脈硬化の初期病変は0歳児の頃からすでに始まっています。
そして10歳になると急激に進み、30歳では「動脈硬化」として現れるようになります。

動脈硬化のメカニズム

動脈硬化のメカニズム