ビタミンCリサイクル

温州みかんなどの柑橘類に多く含まれるヘスペリジン。糖転移ヘスペリジンは、体内のビタミンCの濃度を維持する働きが確認されています。

ビタミンCは美容に効果を発揮することで知られています。コラーゲンの合成を促進し、皮膚や粘膜の健康維持を助け、肌のハリやシミを予防するからです。

また、ビタミンCは体の免疫力を高めて風邪をひきにくくしたり、ストレスへの抵抗力を高める効果もあります。抗酸化作用を持つのも特徴で、有害な活性酸素から体を守り、動脈硬化などの予防につながると考えられています。

当然、ビタミンCが体内で不足すると病気などのさまざまな症状の原因になります。

人間はビタミンCを体内で合成できないため、毎日の食事から摂る必要があります。ビタミンCはストレスがある人に消耗が多く、頻繁に摂取しないといけません。体内で使用されると酸化型ビタミンCに変化し、本来の効力を発揮できなくなるからです。

糖転移ヘスペリジンには酸化型ビタミンCを元の状態(還元型)に戻す作用があり、ビタミンCをリサイクルして効率的に使うことを可能にする働きがある、と考えられています。

こうした作用は、ビタミンC不足のリスク低減につながります。糖転移ヘスペリジンは、生活習慣病予防やストレスに強い体づくりなどの健康面や、アンチエイジングといった美容面の分野での応用が期待されているのです。