糖転移ヘスペリジンのヒトボランティアに対する新しい効果~生体調節機能の是正効果~
(株)林原生物化学研究所 開発センター 山下亜希子
社会の24時間化に伴い、不規則な生活習慣による生体リズムの乱れやストレスの増加により、自律神経系、内分泌系、免疫系の異常、気分・行動の変容といったさまざまな生体反応が引き起こされ、病気とはいかないまでも体の不調、つまり愁訴を訴える人が着実に増えている(図1)。冷え性もその愁訴の1つである(図1)。冷え性の原因は自律神経系、内分泌および循環機能になんらかの問題がある場合が多く、その結果、末梢血流が低下し、冷えを感じると同時に、肩こり、腰痛、倦怠感などさまざまな愁訴を伴う(図1)。また、これら愁訴が要因となり、身体的にも精神的にも影響を及ぼすことが多い(図1)。我々は、冬季を通じて、冷え性者を対象とした試験をおこない(図2)、糖転移ヘスペリジンの長期摂取が冷えの症状や冷えを伴うさまざまな体の不調を改善することを明らかにした(図3〜5)。さらに、糖転移ヘスペリジン長期摂取が現代人の乱れた生体調節機能の是正に寄与する可能性を見出した。
図1)糖転移ヘスペリジン(G-ヘスペリジン)による生体調節機能是正の可能性 |
図2)G-ヘスペリジンの冷え性者に及ぼす影響 |
図3)G-ヘスペリジンの冷えへの影響(冷え性) |
図4)G-ヘスペリジンの自律神経失調の症状に及ぼす影響(冷え性) |
図5)G-ヘスペリジンの自律神経失調の症状に及ぼす影響(非冷え性) |
図6)G-ヘスペリジンの生体調節機能是正効果 |